Amazonは完全競争市場となりえるのか?

Amazonは完全競争市場となりえるのか?

Amazonは価格勝負の市場だと言われます。

確かに同じ商品を100名ものセラーが販売すれば
自分では価格をコントロールできません。

楽天市場やeBayのように
販売ページに工夫をこらしにくいからです。

そのため誰かが出品価格を引き下げれば
他のセラーもこれに追随して価格を引き下げます。

特定の売り手や買い手が価格を決定できない状態を
経済学の世界では完全競争市場と呼ぶそうです。

Amazonは一見すると効率的に見えますが
販売者から見れば意外とそうとも言えない面があります。

完全競争市場には生産者と消費者が
小さいという前提がありますが
消費者はまだしも生産者が小さいとは限らないですね。

メーカーは世界的な大企業であったり、
逆に下町の町工場だったりもします。

メーカーは規模の大小を問わず、
在庫を切らすことで価格が高騰することもあります。

これは在庫が無ければ悲劇ですが
在庫を確保できれば大きな収益機会です。

また、セラーの規模感も様々ですね
大量仕入れを通じて大量に納品するセラーもいれば
5万円、10万円といった規模で納品するセラーもいます。

これらのセラーは仕入値が異る可能性があるので
競争の条件は一律ではありません。

さらに無視できないダークホースが
Amazon自体による販売です。

比較的人気の高い商品については
Amazonは直接メーカーとも交渉を行います。

メーカーがAmazonに商品を卸せば
価格が大きく下落することもあります。

仕入が容易な商品であれば競争は激しく
仕入に癖があればあるほど利益が残ります。

一見効率的なAmazonですが非効率が存在すればこそ
まだまだ収益の機会があるのだと感じます。

今月はAmazon輸出に関する書籍を
吉田ゆうすけ氏との共著で出版する予定です。
Amazonにて10月22日(水)と23日(木)に
お買い上げいただくとプレゼントを差し上げる
キャンペーンを企画しています。

詳細は10月の中旬にお知らせさせていただきますね。

About Kenichi Muto

日本製品の海外販売を行う匠の技株式会社 代表取締役社長 個人の海外販売をサポートする組織 海外販売エグゼクティブクラブの講師兼サポートメンバー 2004年 eBayにて日本製品の販売を開始 2011年 米国amazonにて日本製品の販売を開始 世界8ヶ国のamazonやeBay自社ショップを通じ178ヶ国を対象に年間20万件の取引を行う。 法人コンサルティングを通じ国内メーカーの海外販路の開拓もサポートしている。 日本製品の海外販売に関する記事を日々発信中。

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