AmazonのSponsored Product広告の配信方法

前回ご紹介したAmazonの広告について

たくさんのアクセスを頂いたので
今日はこの広告プランについて少し掘り下げてみたいと思います。

この広告はAmazonに出品中の商品について
Amazon内で広告を配信することで
クリックされる度に費用を支払うプログラムです。

売れる商品は広告配信をすることでさらに売れ行きが良くなり、
検索されにくい商品も広告によって売れる機会を探る
というのがこの広告の目的です。

そもそも、この広告はどこから設定ができるのか?

こちらになります。
セラーセントラル>ADVERTISING>Campaign Manager

広告を設定する手順は以下のとおりです。

1.+Create Campaignを押して必要事項を入力
Campaign Name:キャンペーンの名前
Dairy Budget:1日あたりの予算上限
Start Date: 広告配信スタート日
End Date: 広告配信停止日

ここでのポイントは1日あたりの予算の上限を
はじめは低めに抑えることです。

キーワードによってはすごい勢いで予算を消化する場合と
なかなかクリックされない場合があります。

2.広告グループに名前を付ける
Ad Group Name:広告グループ名

キャンペーンという枠組みに
複数の広告グループを登録するイメージです。

例えばキャンペーンには商品カテゴリーを
広告グループにはブランド名や商品シリーズ名を
入れたりしても分かりやすいです。

3.広告グループのクリック単価を設定
Ad Group Default Bid:広告グループのクリック単価

次の画面で商品やキーワード毎に
単価を設定することも可能です。

4.広告の対象とする商品の選択
SKUs:対象商品の選定

商品名やSKUで広告を行う商品を選択してAdd(追加)

5.キーワードの入力
Recommend keywords for your SKUsを押すと、
選んだ商品に関連したキーワードが表示されます。

これをすべて追加すると無駄な広告が配信されてしまうので、
可能な限り関連性の高いものだけを選択もしくは、
手入力しましょう。

6.広告予算の見直し
Ad GroupもしくはKeyword毎に
1クリックあたりの単価を設定できます。

商品カテゴリー毎に広告を表示しやすい
クリック単価は以下から確認できます。
https://mutojapan.com/nomadexporter/minbid
(要ログイン)

7.広告配信の効果測定
ここで鍵となるのが前回ご紹介した以下の数字です。

1.インプレッション数
広告表示回数

2.クリック率
広告のクリック数÷インプレッション数

3.コンバージョン率
広告経由の注文数÷クリック数

いくらインプレッション数が多くても
コンバージョンしなければ広告は無駄となります。

また、インプレッション数が少なければ
選定したキーワードが少なすぎるか
BuyBoxが取れていないか、
クリック単価が低いかのいずれかが原因です。

また、そもそもその商品は
売れないといった場合もあります。

Amazonの資料によると平均的なクリック率は1%、
コンバージョン率は3.5%です。

私が様々な日本製品で試した結果は
クリック率は0.6%と平均よりも低めで
コンバージョン率は5%程度でした。

上記の結果はブランド名などを避け
キーワードを絞り込んだことが原因です。

最後にどんな商品であればこの広告を活用できるか?

まず、広告の配信に必要な条件は、
Buy Boxがとれていることです。

Buy Boxが取れない商品は広告が配信されません。

さらにクリック単価は以下を満たす必要があります。

クリック単価÷コンバージョン率 < 1商品あたりの利益

クリック単価を10円と設定して
コンバージョン率が3.5%だったら
1商品あたりの利益は285円以上ないとこの広告は利用できません。

クリック単価が安くコンバージョン率が高いのが理想です。

このあたりは実際に広告を配信して
クリック率やコンバージョン率を確かめながら
試行錯誤することになります。

結論を言えば売れる商品はこの広告無しに売れますし、
売れない商品はこの広告を打っても売れません。

ですからどちらかと言えば前回の記事でいえば
以下の用途などがオススメです。
2.競争が激しい商品
3.非常にユニークな商品
4.新たに登録された商品

About Kenichi Muto

日本製品の海外販売を行う匠の技株式会社 代表取締役社長 個人の海外販売をサポートする組織 海外販売エグゼクティブクラブの講師兼サポートメンバー 2004年 eBayにて日本製品の販売を開始 2011年 米国amazonにて日本製品の販売を開始 世界8ヶ国のamazonやeBay自社ショップを通じ178ヶ国を対象に年間20万件の取引を行う。 法人コンサルティングを通じ国内メーカーの海外販路の開拓もサポートしている。 日本製品の海外販売に関する記事を日々発信中。

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